「パンチが怖くて目をつぶってしまう」
「パンチにびびって下を向いてしまう」
ボクシングで実践練習を始めると、パンチをもらうのが怖いですよね。
そこで今回の記事では、パンチが怖いことを克服する方法を紹介します。
ボクシングで対人練習を始めてみたものの、パンチをもらうことにビビってしまう人は、ぜひこの記事を参考にしてください。
目次
最初はパンチが怖いのは当たり前
ボクシングを始めたばかりの頃は、パンチが怖いと思って当然です。
プロで6戦した私も対人練習を始めたばかりの頃は、パンチをもらうことに対してビビりまくっていました。
- ジャブが早すぎて、反射的に目をつぶってしまう
- つい下を向いてしまい、ボディを打たれる
- カウンターをもらって、頭が真っ白になる
- 攻められると何が起きているのか分からずに、目をつぶってしまう
本気で打ち合うスパーリングだけではなく、軽くパンチを当てるマススパーでも、最初はパンチが怖いはずです。
ボクシングを始めたばかりの頃は、誰だってパンチに対して恐怖心を抱きますので、安心してください。
ボクシングでパンチが怖いと思う理由3つ
ここからは、なぜパンチが怖いのか、その理由を紹介していきます。
具体的には、以下の3つです。
ポイント
- パンチをもらうことに慣れていないから
- ディフェンスができていないから
- 体に力が入っているから
それでは、1つずつ詳解説しています。
1. パンチをもらうことに慣れていないから
「パンチをもらうことに慣れていない」というのは、パンチにビビってしまう、一番大きな理由です。
健全な毎日を送っていれば、日常生活の中で、パンチが顔面に飛んでくることはないでしょう。
しかしボクシングでは、色んなバリエーションのパンチが襲ってきます。
さらに格闘技未経験の人であれば、相手と1対1で向き合って殴り合うことに、相当な恐怖心を抱くでしょう。
今はパンチを出されると目をつぶってしまったり、下を向いてしまったりする人も、パンチをもらうことに慣れれば恐怖心はなくなります。
2. ディフェンスができていないから
ディフェンスができるようにならないと、たくさんパンチを顔面でもらってしまい、怖いと思うでしょう。
- ジャブ→パーリングする
- ストレート→ダッキングする
- フック→ウィービングする
- ボディ→ブロッキングする
このようにパンチをディフェンスできれば、クリーンヒットをもらうことは少なくなります。
攻撃だけでなく、守備もできるようにすることで、パンチを怖いと思わなくなります。
3. 体に力が入っているから
体に力が入っていると、パンチを怖いと思ってしまいます。
ボクシングを始めたばかりの頃は、緊張して力が入りやすいです。
体が力んでいると、パンチをもらった時にパワーをもろに受けてしまい、パンチへの恐怖心が生まれます。
しかし脱力できていると、パンチをもらっても威力をいなすことができるので、痛くありません。
パンチが怖いと思う人は、練習から体に力を入れないように意識してください。
ボクシングのパンチが怖いと思わなくなった瞬間【実体験】
私がボクシングのパンチを怖いと思わなくなったのは、たくさんスパーリングをこなしている最中です。
ボクシングを始めて半年経った頃、隣の市のスパーリング大会に出ることが決まりました。
そのスパーリング大会で勝つことを目標に、1週間に1~2回スパーリングをしている時、パンチを受けることに対する恐怖心がなくなったのを覚えています。
実践練習をたくさんこなすことで、パンチに慣れて、ディフェンスもできるようになってきたからだと思います。
そうやってパンチの恐怖心を克服したので、ボクシングを継続し、プロボクサーとして6戦できました。
ボクシングのパンチにビビらないための練習方法4選
ここからは、パンチを怖がらないようにするための練習方法を紹介していきます。
具体的には、以下の4つを行うと良いです。
ポイント
- マススパーをたくさんやる
- ディフェンスだけの練習をする
- ミット打ち
- スパーリング
それでは、詳しく解説していきます。
1. マススパーをたくさんやる
パンチが怖い人がやるべき練習で一番大事なのは、マススパーです。
マススパーとは、軽くパンチを当てるスパーリングのことを指します。
マススパーを行うことで、パンチが飛んでくる状況に慣れるはずです。
マススパーなら体や頭にダメージを受けることは少ないので、積極的に行うことを勧めています。
マススパーについての詳細については、以下の記事を参考にしてください。
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2. ディフェンスだけの練習をする
ディフェンスが上手くなれば、パンチをもらうことが減り、恐怖心はなくなるはずです。
練習方法としては、2人1組でペアを作り、1人はパンチを出します。
そしてもう1人は、出してくるパンチに対してディフェンスしか行いません。
ボクシングを始めたての頃は、パンチを出す練習ばかりになりやすいです。
そのため、ディフェンス練習がおろそかになってしまいます。
ディフェンスだけに集中する練習を取り入れることで、パンチに対するリアクション方法が身につき、恐怖心がなくなるのです。
3. ミット打ち
ミット打ちとは「パンチの練習」というイメージをする人が多いでしょう。
しかし、パンチにビビらないための練習にもなります。
練習方法としては、パンチを受けてもらいながら、トレーナーに隙を見てパンチを出してもらいましょう。
パンチを出すことだけに集中していると、トレーナーが不意に出してくるパンチに当たってしまいます。
そのため、パンチの打ち終わりに頭を動かしたり、バックステップを意識したりしなくてはいけません。
そうすることで、パンチに慣れることができると同時に「パンチを出しながらディフェンスする方法」が身につきます。
トレーナーにミットを受けてもらいながら、パンチを出してもらうようにお願いして、ディフェンス力を上げましょう。
パンチを出しながらでもディフェンスができるようになると、パンチをもらわなくなり、恐怖心は少なくなります。
4. スパーリングを行う
パンチにビビらないようにするには、スパーリングを行うのが手っ取り早いです。
本気で相手がパンチを打ってくる状況に慣れれば、パンチの怖さを克服できます。
スパーリングを始めたばかりの頃は、とにかくパンチをもらうのが怖いはずです。
しかし、強いパンチを避けたり、ブロックングできたりするようになれば、徐々に恐怖心はなくなるでしょう。
スパーリングで味わうパンチは怖いですが、この恐怖を乗り越えた人が強くなります。
マススパーを十分にこなしたら、月一程度でいいので、スパーリングを行うようにしてみてください。
まとめ:ボクシングのパンチが怖いのは実践練習で克服できる!
今回の記事では、ボクシングのパンチが怖い人向けに、克服方法を紹介しました。
- マススパーをたくさん行う
- ディフェンスだけの練習を取り入れる
- ミット打ちの途中でパンチを出してもらう
パンチをもらうことに慣れていないので、最初は怖くて当然です。
しかしマススパーを中心とした実践練習をたくさんこなせば、徐々に恐怖心がなくなるので、コツコツ練習をしましょう。
しかし仕事が忙しくて、練習頻度を増やせない人もいるかと思います。
そういった人は、ぜひ以下の記事を参考にして、仕事とボクシングを両立してください。
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